海洋散骨とはどのようなものですか?

海洋散骨とは「祭祀の目的をもって、故人の火葬したあとの焼骨を粉末にして海に散布する」葬送の方法です。
故人が生前海が好きで、死後は自然に還りたいと希望していたというような場合や様々な事情でお墓に入れない、お墓を持てないという悩みをお持ちの方に選ばれることが多いようです。

海洋散骨って法律的問題はありせんか?

散骨の行為に関連する法律はありますが、「散骨」に適応した法律はありません。
1991年10月に葬送の自由をすすめる会が「葬送の自由」を掲げ、戦後初となる海洋散骨を「自然葬」と名付けて実施し、それ以降多くの海洋散骨が行われてきました。
その間、関連する法律の解釈が難しい中、散骨業者や関連団体などが自主規制を設定し、ルールやマナーの厳守して散骨を実施していた経緯もあり、2021年3月厚生労働省のホームページに「散骨に関するガイドライン(散骨事業者向け」)が公表されました。
以上のことからも「祭祀の目的を持ってルールやマナーを厳守して行う散骨」の場合は違法性は無いと解釈できると思います。

海洋散骨に関心はありますが不安もあります。相談だけでも大丈夫ですか?

今までも多くの方が悩まれ、様々な不安や疑問点などもご相談され、お答えさせてさせていただいています。
ご検討、ご決断される場合にもやはり正しい知識が必要になりますし、状況によっては必要なアドバイスや海洋散骨以外のご提案も出来るかも知れません。
ご遺骨の供養にかかわる専業者として、当社利用の有無にかかわらずお役に立てればと考えておりますので、何でもお気軽にご相談下さい。

海洋散骨はどれくらいの時期に行うものですか?

散骨の時期については、いつでなければならないという決まりや法律はありません。
実際には、葬儀後すぐに行う方から、四十九日を終えてから、一周忌の節目にという方まで様々です。故人の生前の意向やご遺族の考えに沿ってお決めください。
また、ご遺族で反対する方がいる場合には、時間をかけてゆっくりと相談し、皆様が納得される方法を見つけられればと願っています。

当日はどのような服装で参加すればよいですか?

出航場所には公共の桟橋を使用することから、レジャー目的など他の船に乗られるお客様もいらっしゃいます。周りの目もありますので、喪服の着用は避け、平服でお越しください。また、ヒールの高い靴などは危ないので、動きやすく履きなれた靴をお勧めいたします。

散骨の所要時間はどれくらいですか?

利用海域や散骨プランによっても若干異なりますが、出航から帰航まで1時間から2時間位です。

船酔いが心配ですが…。

船に酔いやすいと思われる方は、乗船する30分~1時間前に酔い止め薬を服用されることをお勧めします。体調不良や空腹は船酔いの原因となります。散骨当日は睡眠を十分摂り、軽めにお食事をしてご乗船ください。
また事前ご連絡いただければ対策などもご案内いたしますのでお気軽にご相談下さい。

宗教上の制約はありますか?

宗教上の制約は無くあらゆる宗教の方、また無宗教の方にもご利用いただけます。
特定の宗教で儀礼等がある場合は事前にご相談下さい。

遺骨は全て散骨しないといけませんか?

散骨するご遺骨の量については、全てでも一部でも問題なくご利用者様にお決めいただけます。
海洋散骨をされた方の半数以上の方が供養の対象となるお遺骨が身近に無くなってしまい、寂しい思いをされた経験があるようです。
散骨をご依頼される方は、お手元に一部残される「手元供養」についてもお考えになられてはいかがでしょうか。

遺品などを一緒に撒くことはできますか?

大自然に還る散骨はその環境維持に配慮することも必要なマナーだと考えています。
お別れのお花はラッピングを外し花びらのみを準備し、献酒や献水も中身のみ撒くようにしています。
それ以外のものは環境への悪影響が考えられますので、原則お断りさせて頂いております。

天候不良などで出航中止となった場合はどうなりますか?

基本的には延期とさせていただき、スケジュールを再調整させていただきます。
これに伴う追加費用は発生しませんのでご安心下さい。

散骨と一緒に「墓じまい」も考えていますが大丈夫ですか?

継承者がいない方や管理世代の交代、金銭的な問題で「墓じまい」を選択される方は増えています。
しかし、ちゃんとした手順や段取りで手続きを行わないとトラブルに発展する可能性もあります。
まずはアライバルにご相談下さい。